DEEMO 4.1 Capchii Collectionの裏話

6月末ごろ公開された、スマートフォンゲーム「DEEMO」の楽曲パックをプロデュースさせていただきました。

私としてもDEEMOは思い出深いゲームであり、しかも私の名前を冠した楽曲パックが出る…!ということで全5曲を気合マシマシで作りました。結果としてそれぞれの曲で私らしさ全開の、ポートフォリオのような楽曲パックができたと思っています。

実は製作中にメモを書きながら作っていたのですが、今回その内容をまとめて公開しようと思います。

Hello From Planet

今でこそ色々なジャンルの曲を作っていますが、もともとCapchiiは2015年ごろにkawaii future bassを作りたくて始めた名前です。昔から聞いてくれてる人にはfuture bassの人というイメージがあるかもしれません。また、最近はKRANE氏とかをはじめとしたエモーショナルなデカいfuture bassにハマっています。そして、実はこの曲に関しては実は明確なテーマがもともとなく、「ちょっとfuture bass感のある音楽が作りたいなぁ」と思って作ったのが始まりです。そんな僕の原点に近い曲が、パックの一曲目となっています。

明確なテーマがなく、ボーカルや歌詞もない分、この曲は音作りを結構攻めました。特にベースはシンセにギター用アンプとか挿したお気に入りの音です。最終的にボーカルチョップに宇宙的なイメージを持ったので,宇宙旅行に行って宇宙人と仲良くなりました!笑みたいな曲のイメージを持ち、このタイトルを付けました。同じフレーズを繰り返すピアノが、ある種無重力みたいな浮遊感を演出している気がします。

生きてるうちに宇宙旅行してみたいですね。

Night Code Cinderella

ここ最近はどこにも行けてないですが、楽しい事がしたいとは常日頃から思っていて、特に最近は10年くらい行っていないディズニーランドに行きたいと思っています。映画や本、ゲームもそうですが、特にディズニーは非日常のワクワクを一番感じることができる場所だと思ってます。

一方、最近はゲーム音楽×オシャレな曲にハマってます。ディズニーランドは言うなれば完全に日常とは別世界だと思うのですが、ゲームの音楽はちょっとしたオシャレなファンタジー感を演出してくれます。そのイメージがぴったりハマってたのがこの曲とこの映像です。

ゲームや映画など、日常の中でいつでも感じられる非日常・ファンタジーの雰囲気を表現したいと思い、この曲を作りました。オシャレな雰囲気の中にも、テンポの早さがはやる気持ちを抑えられない感じを表現できていたら、と思います。ちなみにナイトコードは「ナイト+ドレスコード」のイメージからつけていて、本当は多分存在しない言葉です。

そして、こういうオシャレでウキウキするような曲は柚子花さんのイメージに通ずるものがありました。実は初めから柚子花さんの声のイメージで作ってたのでプロジェクトファイル名が「yuzuha.flp」だったりします。また、タイトルにシンデレラが入ってるのもそういう事です。昨今大活躍でお忙しい中オファーをご快諾いただき、突然の英詞無茶ぶりにも完璧な歌唱をして下さりとても感謝しています。これ断られたらどうしたんでしょう。。。

ちなみに同じパックなので、Ever After Storyっぽいフレーズも入れてみました。

Night Code Cinderella

作詞・作曲 : Capchii / Vo. 柚子花

Hey listen! Welcome to this party night for you.
With dress codes only tonight, with new magical shoes.
Say cheers! to our friends never to meet again.
Bass and drumming snares make my pulses higher and higher.

Hello, good night. The show only today is ready.
Ring ring up the curtain call, yeah right now!

Dance, Dance, Dance! The show goes on, never comes to close.
Let me keep dreaming that never awake, guys.
Clap, Clap, Clap! Wish upon magical melodies .
Now forget about tomorrow, so okay?
Why don’t you dance?

More than what you can do always, Choose the music never can listen to again.

Hello, good night. The show only today is the best.
Ring ring up piano sounds, yeah right now!

Dance, Dance, Dance! The show goes on, never comes to close.
Let me keep dreaming that never awake, guys.
Clap, Clap, Clap! Wish upon magical melodies .
Now forget about tomorrow, so okay?
Why don’t you dance?

Purification

曲自体は「音ゲー曲の新ジャンル開拓」というテーマで作りました。自分の強みは音ゲーよりの曲だけでなく、ポップな曲も作れる事だと思っています。そこで、両方を融合させて、ポップでキャッチーな,誰でもふと口ずさめるような音ゲー曲が作れないか?という思いからこの曲を作りました。後から気づいたのですが「Cookie Bouquets」に結構影響を受けてる気がします。

一方、実は歌詞が思いつかず、作詞のために1時間散歩までした歌詞を考えた曲でもあります。デュエット曲にする構想もあったくらい歌詞が最後まで決まりませんでした。幸い散歩の甲斐あって長いこと浮かばなかった歌詞は2時間でかけたのですが、もしかしてサボってただけでしょうか?

家から30分くらい彷徨い歩いただけで、普段全くこないようなところに来て、散歩なのに最後は必死にGoogle マップを見て帰りました。(お腹痛くなったので最後は地獄だった)そして、たかだか歩いて行ける距離の散歩なのに,めちゃめちゃ非現実感があったのを覚えています。

思い返せばここ最近は飼い犬の散歩とか,コンビニやスーパーに行く決まった場所以外の散歩をしていませんでした。そこで、「もしかして毎日繰り返す日常をちょっと変えるのも自分次第なのでは?」という当たり前のことに気づき、実は当たり前なことを拾い直して浄化 (Purification) して歌詞にしました。以下はちょっとした歌詞の解説です。

・点と線の誓い・・・文字

・点を円でつないで・・・円=縁 ネットのこと

・曖昧ループのエンドレス/実は全部自分次第です

また、Uzumakiくんとは太鼓の達人のYOAKEでもコンビを組みましたが、今回は落ち着いた渦巻君の声をフィーチャリングしたく、ボーカルをお願いしました。YOAKE以降パワー系のボーカルのイメージが強い方も多いかもしれませんが、今回の曲や歌ってみたであげてる曲のように、彼の落ち着いた歌声も素晴らしいです。

歌詞ができたの締め切りの2週間前とかだった気がしますし、しかも入社前で引越しとかが超忙しい時期に最高のボーカルを送ってくれたので本当に感謝しかありません。。。

Purification

作詞・作曲 : Capchii / Vo. Uzumaki

散々だった昨日に 今日はグッバイ言って笑って
簡単だって誰か言った時代を駆ける
淡々だった日々は いつか姿を変えた
段々だってわかってたって帰れはしない

キラキラって魔法かけるように
浮かぶ理想に何故か届かない

点と線の誓いで 世界は今日も回って
空回りエブリデイ それでも今はそう前へ
環状線の世界で 未来は即見当違いで
曖昧ループのエブリデイ 実は全部自分次第です

まだまだばらばら 勘違いしたい日々に
ただただゆらゆら まだ期待したいみたい

昨日今日とずっと
かわらないものきっと見つかるだろう

平行線の違いで 世界は今日も回って
空回りエンドレス それでも今はそう前へ
点を円でつないで 明日の想像を変えて
曖昧ループのエンドレス 実は全部自分次第です

Demonic Pray

お久しぶりのCrawk x Capchiiです。

Crawk x Capchii曲は普段最後にタイトルを決めます。しかもお互い結構悩みます。しかし、今回はスケジュールの都合でタイトルを先に決める必要がありました。そこで、まだ制作してもいない曲の妄想をし、「明るい曲作りたい」→「やっぱ暗い曲やろう」→「ピアノトランス」→「ハイテックの要素とエスニック要素を含んだピアノトランス」という大枠をまず決めました。最終的には「仮面の少女が怪しいお面をつけて火の周りを踊り,なんかヤバそうな儀式をしてる時の音楽」というdeemoの選曲画面のイメージができます。成人男性二人でこのイメージに至ったのはなかなかな気もしますが、そんな紆余曲折があり、タイトルはDemonic Prayに決まります。かなり中二病っぽいけど、DemonがちょっとDeemoっぽいからありじゃん、となりました。音ゲー曲は開き直って中二病でいるくらいがカッコイイですよね、JPOPじゃなくてゲームミュージックですし。

本邦初公開の制作パートわけはこんな感じです。

基本的にCrawkさんにMIDIや生楽器のパラアウトをもらって、僕がFLでその他諸々を打ち込んだりミキシングしています。感覚としてはCrawkさんに無茶振りし作ってもらった素材を遠慮なくリミックスしてる感じです。特にコードやピアノの打ち込みに関しては、担当パート以外にも「ここはこうした方が良い」ってアドバイスをたくさんCrawkさんがくれます。そして、生楽器とハイテックを混ぜた結果,ミキシングは脅威の120トラックになりました。

普通にこんな暗い曲普段は作れないので,Crawkさんパワーが本当にすごいです。CrawkとCapchiiの順番は特に決めていないのですが、毎回楽曲への貢献度的にCrawkさんが先頭になります。

Ever After Story

「Never Ending Tales」の個人的な続編で、タイトルも対になっています。Never Ending Talesの方も今でもちょくちょくプレイしてくださっている方を見かけて嬉しく思っていますし、タイトルが対になってる事に気づいてくれた方もいてとてもテンションが上がりました。

「Never Ending Tales」では終わらない物語をテーマにしました。でも本当は物語って本質的には終わらないもので、その物語に一つの区切りをつけるのがある種「エンディング」なのではないかと考えるようになりました。物語が完結した後の後日譚とかアフターストーリーとかってめっちゃ気になりません?

現実世界でも、ある人の人生を物語とするなら、その人がいたことで世界は少しでも変わってるはずだし、その人が及ぼした変化が未来までずっと連鎖していくはずだと思っています。そんな壮大なインスパイアを「葬送のフリーレン」という漫画から受けました。とても面白い漫画なのでおすすめです。

というわけでテーマは「物語は終わった後もずっと続いていく」ということで「Ever After Story」です。最初はピアノソロを作ろうと思っていたのですが、ピアノソロを作ったことがないのでまずは普通に一曲作ることにしました。その結果こんな大作になったので、ピアノソロの方はボツになりました。

曲の構成のイメージは、最初のサビまでが「本編」のストーリーで、そこからが「アフターストーリー」のイメージです。最初の1分間で起承転結を盛り込めるのは音ゲー曲の展開の速さならではだと思います。

最後のパートでイントロ(オープニング)で出てくるフレーズが出てくるのも、終わらないストーリーのイメージです。

DEEMO 4.1 Capchii Collectionの裏話

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